十勝農業ストーリー

豊かな土壌が生んだ和田さんのごぼう

有限会社 和田農園/和田政司さん

ごぼう/和田農園

帯広市基松町にある和田農園が約100ヘクタールの広大な土地で作るのは、馬鈴しょ、長いも、そしてごぼう。驚くことに、このごぼうは苦みやアクが少なくほんのり甘いので、ジュースにして飲むこともできるのです。その理由は土作りにありました。「開拓時代は、土に落ちた木の葉の栄養で良い土壌ができ、肥料がなくても野菜が育ちました。私の畑では、海藻など海のもの、米ぬかなど土のものを入れることでミネラルバランスを整え、活性化された豊かな土壌作りをしているのです」と和田政司さん。ごぼうに甘みがあるのは、硝酸態窒素が少なく、栄養バランスが整っている現れなのだそう。

「健康で美味しいごぼう」を作ることを目標に努力を続けた結果、食べた人に評価してもらえるようになったと和田さんは言います。「この野菜を食べて健康になったとか、子どもが美味しいと言ってくれるのが嬉しいですね。味覚が固定されない子どものうちに、良いものを美味しいと感じられることが大切。それには、北海道全体の野菜がよりレベルアップするのが理想。農業者の役割はそういうところにあると思っています」。安心して食べられる美味しい野菜を作るために、和田さんはこれからも進化を続けます。

有限会社 和田農園
帯広市基松町基線42
電話 0155-64-4732
  • 1 和田さんのごぼう。苦みやアクが少なく食べやすい。
    2 10月初旬、収穫前のごぼう畑。青々とした大きな葉が広がります。
    3 収穫したごぼうの選別作業。
    4 ごぼうだけでミキサーにかけたジュース。土のような色ですが、味わいはすっきり。 
    5 和田政司さん

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