風味豊かなバリエーション とやま農場の豆
とやま農場/外山隆祥さん
実際に加工品の販路を自分たちで開拓していく中で、食べてくれる人と直接触れ合える機会が増えたと言います。それは生産者同士の繋がりでも同じこと。一緒に行動を起こす人が増えたり、イベントなどを通じて農場をPRすることも。その多くは自分たちの農業や食に対する姿勢、理念を他の人に伝えられる貴重な場となっています。
そうした対外的な活動も続けながら、基本的なベースとなるのは、やはり仕事としての農業。作物たちが持つエネルギーを最大限に生かし、良い農作物を作り続けて届けること。その根底の思いが揺らぐことはありません。
「輪作というのは、4年でひとサイクル。同じ畑に戻ってくるのには5年かかります。誰がフォローしてくれるわけでもないから、毎年真剣勝負。失敗できないですよね」と、現在4代目として奮闘中の外山隆祥さん。大学在学中から畑に携わり始め、もうすぐ畑と同じくひとサイクルが経過しようとしています。3年を過ごして、この仕事の面白みや深みが少しずつわかってきたのだそうです。若き4代目が紡いでいく農場の物語は、今後ますます、広がりと深みを加えていくことでしょう。地道に、誠実に種をまいていく仕事の尊さが感じられる農場です。
- とやま農場
- 帯広市美栄町西6線128番地
TEL. 0155−60−2110
http://www.toyama-nojo.net
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6 とやま農場で育てているものは、ビート、豆類、馬鈴しょ類、小麦、菜種、かぼちゃ、スイートコーン。
7 畑の畝に合わせて微調整をしながら刈り取りと脱穀を行う機械。歩くのと同じくらいの速度で慎重に進めていきます。
8 どん菓子製造用の機械。
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