十勝農業ストーリー

十勝の小豆の美味しさを多くの人に伝えたい

株式会社 A-Netファーム十勝 森田農場/森田里絵さん

全国の約4割以上を生産している十勝産の小豆は全国でもトップブランド。 恵まれた自然環境による高い品質が全国で評価されています。 開拓時代から十勝の農業を支えてきた小豆は、今後も大きな可能性を秘めた作物のひとつです。



豆を味わうということ

「シャキシャキ、ショリショリ」。小豆を水で研ぐ小気味良い音。餡を炊くのには、まずこうしたもみ洗いから始まります。
「今年の小豆は少し若いかな。渋みが少なくて爽やかかも」と笑顔で話す森田里絵さん。平成23年3月に商品の流通や販売を行う株式会社として名前を変えた森田農場の専務を務めています。洗った小豆は鍋で柔らかくゆで、次に砂糖を加えて練っていきます。この「練り上げ」が和菓子屋では命とも言える作業なのだとか。その全ての作業に向かう里絵さんの横顔は嬉々として、おそらく何度も繰り返しているであろう餡作りをまるで初めて体験するかのように楽しんでいることが伝わってきます。水で洗われた小豆を見ては「うわっ、キレイ」。砂糖を練り上げる途中で味見をしては、「あ、おいしい〜〜」。自分たちで種を蒔き大切に育て収穫したからこその愛着や、食べることの豊かさを感じ、見ているこちらも思わず顔がほころびます。

作る人が心からの自信や誇りを持って届けられるもの。私たち食べる側は、そうしたものを手にしたい、味わってみたいと考えています。里絵さんの「小豆普及活動」は自身が心から美味しいと思ったものをもっと多くの人に知ってもらいたい、という純粋な思いからスタートしました。

  • 1 小豆畑。
    2 十勝の秋の風物詩。豆を自然乾燥させるために山形に積み上げていく「ニオ積み」。農業体験に来ていた高校生も一緒に働きます。
    3 森田里絵さんと息子の聖大くん

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