十勝農業ストーリー

「食べる人のことを思ってつくる」
気持ちさえあれば、方法は無限にある

株式会社オークリーフ牧場/柏葉晴良さん

未来日記プロジェクトの始まり

ただ儲かる牛ではなく、消費者が求めるものを作る。折しも、BSE問題や牛肉偽装事件などの深刻な社会問題が次々に発生。これまでの生産者の在り方が厳しく問われるようになりました。当たり前に思われることを当たり前にやって、安心して食べられる美味しい肉を作る。そう力強く決意した柏葉さんのもとに、共感してくれるメンバーが集まり始めました。そして、平成13年に「未来日記」というプロジェクトを立ち上げます。まず考えたのは安全な飼料で牛を育てることでした。抗生物質無添加、非遺伝子組換えの飼料を与え、徹底して衛生管理をした安全な環境の下で牛を育てる。
さらに、そうした牛の飼育状況をホームページを使い公開するトレーサビリティーのシステムも整えました。牛肉が生産される過程を公開することで、消費者に少しでも安心感を持ってもらうことが出来たら、と考えられたことでした。さらに、そうしたメンバーの思いに共感してくれるお店に販売をしてもらうという販路開拓も行ってきました。

10年の歳月が経ち、食をとりまく環境は世界情勢となり刻々と変化し続けています。プロジェクトに加わるメンバーの中にも、会社の人事異動での入れ替わりや新規メンバーの加入など、様々な変化が起こってきました。そうした中にあると、「未来日記」の規約やルールが欲しい、という声も上がってきます。そこでも柏葉さんの伝えたいことは一貫しています。


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