十勝農業ストーリー

「食べる人のことを思ってつくる」
気持ちさえあれば、方法は無限にある

株式会社オークリーフ牧場/柏葉晴良さん

大切なことは、ひとつだけ。

「消費者に向きあう。決まっていることはこれだけなんですよ。この理念を伝えていくのが一番難しいのだけれど。ルールにしちゃったら終りだと思ってる。どこにでもあるものになってしまうし。それを守っていればいい、になってしまう。理念さえしっかり持っていれば何をしてもいい。時代と共に変化していくことが出来るんだよ。」と力強く語る柏葉さん。全員で集る機会があるごとに、理念を話すといいます。やり方は何でもいい、という自由がありながら、それぞれが責任を持ち活動していくこと。そこには人として、企業としての精神的、経済的自立がかかせなくなります。しかし、そうした活動を知ってくれる、選んでくれる消費者が増えてきていることはひとつの事実です。

数種類のハーブをはじめ、オリジナルにブレンドした餌を与えて育てた牛肉は「未来めむろうし」と名付け、地元を始め、四国の大手チェーンのスーパーで販売、さらに食べられる場所を作るなど、消費者との接点も増えています。また平飼いで育てた鶏の卵についても、道内外のホテルやレストランに出荷されています。牛肉の国内自給率は40%弱とまだまだ低いのですが、今後は海外への進出も視野に入れネットワークを広げていく予定です。しかし、それも全て消費者のニーズに応えてのこと。日本の食のあり方を変え、より良い未来へと繋げていくことが自分たちの使命であると考えているからです。

株式会社オークリーフ牧場
有限会社HAオークリーフファーム
芽室町平和西15線50
TEL. 0155-62-3472
http://www.oakleaf.jp
  • 6,7,8 自由に走り回る平飼いの鶏たちも、抗生物質無添加のハーブを食べて育ちます。ビタミンEが豊富な有精卵。道内外の飲食店などで使用されています。
    9,10 平成19年に焼肉店を開店。古くは貯蔵庫として使用されていた赤レンガ倉庫 を活かし、「未来めむろうし」と地元の農産物を一緒に提供しています。

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