十勝農業ストーリー

青空の下でのびのびと、悔いのない経営を

有限会社 十勝しんむら牧場/新村浩隆さん

ミルクジャムは味もさることながらパッケージも斬新。カフェの内装や設計も含めて、牧場に関わるデザインの多くはプロのデザイナーと時間をかけ、何度も試行錯誤しながら練り上げられたものばかりなのだとか。新村さんは、酪農のイメージとして持たれがちな「カントリースタイル」をあえて切り離しました。「酪農だからといってカントリー調に合わせる理由はないんです。なのでカントリーとはテイストを変えていこうと思っていました。カフェはハイヒールを履いても行けるお店をイメージして作り、メニューには紅茶に合うようなワッフ ルを考えました」。

まるで既存の酪農のイメージを塗り替えることが、面白くて仕方がないかのように次々と新しいことへの挑戦を続ける新村さん。どうして失敗を恐れずに行動することができるのか。新村さんはその情熱の根底にあるのは「人生を終えた時に幸せな人生だったと思えるかどうか」なのだと話します。「全力で1日1日を生きているか。65、70歳まで生きて、今のように体が動かなくなった時に、人から必要とされる人間になっているかどうかだと思います。生涯現役でいることが一つの目標なんです。年を取ったときに自分がやれる仕事を残していく。仮りに1時間でも働けることがあればいいんです。人間はどっかこっかで社会に必要とされているべきだと思うんです。そういった意味で原点回帰できるのが一次産業、農業なんだと思います」。

有限会社 十勝しんむら牧場
上士幌町上音更西1線261
TEL.01564-2-3923
http://www.milkjam.com/
  • 8 75ヘクタールの牧草地に広がるのどかな風景。牧場全体を立体的に見ることのできる展望台もあります。同じ製品を食べるにしても、直接牧場に足運んでみて初めて分かることや肌で感じられるものがあります。
    9 妥協をせずに、想いを詰め込んだデザインやパッケージ。

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